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包丁づくり(火造り編)  

今年も宜しくお願いします。


包丁づくり(火造り編)

当包丁は鋼を真ん中に挟み両側に地金を合わせた三枚打ちという三層構造で作られています。
和包丁の作り方としてこの鋼と地金(鉄)を組み合わせるという方法が古くから伝えられていますが、この方法のメリットは、炭素量の高い鋼を使うことができるということでしょう。
鋼は鉄に炭素が添加されたもので、炭素量が高くなるにつれて刃をより硬くすることができます。硬くなるにつれて切れ味はよくなりますが、その反面靭性が低下し粘りが無くなるので折れる可能性があります。ですから焼きの入らない(熱処理後硬くならない)地金を鋼に合わせることで真ん中にある鋼のみが硬く、両側の地金は柔らかいままでショックを吸収することができる、研ぎやすく切れ味の良い包丁となります。


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材料は、右側が焼きの入らない鉄、左が焼きの入る鋼です。
この二種類の鉄をくっつけて包丁の形にしていきます。材料は、右側が焼きの入らない鉄(地金)、左が焼きの入る鋼です。 この二種類の鉄をくっつけて包丁の形にしていきます。


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鉄を加熱するための炉のことを、火床(ホド)と呼びます。
火床に木炭を入れて火を熾し、材料を加熱します。

火床の底には鞴(ふいご、送風機)からのびる管がつながっていて、風を送ることによって火床を高温にすることができます。鉄を加熱するための炉のことを、火床(ホド)と呼びます。 火床に木炭を入れて火を熾し、材料を加熱します。 火床の底には鞴(ふいご、送風機)からのびる管がつながっていて、風を送ることによって火床を高温にすることができます。

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鉄は加熱すると加工しやすくなり、形を自由に変えることができるようになります。 まず刃になる鋼の大きさを鍛造機でたたいて調整します。

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鏨で切ります。

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赤いうちは簡単に切ることができます。

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続いて、地金を作っていきます。

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切る。


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鋼と地金の厚みを微調整。

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コの字に曲げて、

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三枚打ちの包丁なので鋼を真ん中に挟みます。

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ここから鍛接という工程に入ります。
鍛接は鉄と鋼をくっつける接合方法で、高温で鉄が溶けだす直前でたたいて接合します。
温度が高すぎると鋼が駄目になってしまい、低すぎるとくっ付かないので、神経を集中させます。

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鋼を一度取り出して鍛接剤を接合部にまんべんなくふりかける。鍛接剤は、鉄粉、硼砂、ホウ酸を混ぜ合わせたもの。 なぜこれを接合部にかけるかというと、鉄を空気中で加熱すると表面が酸化して膜ができます。これを酸化皮膜といいますが、この膜が鉄どうしをくっ付けにくくします。 鍛接材は高温で溶けて酸化皮膜と交じり合い、たたくと衝撃で酸化皮膜を一緒に洗い飛ばし、その瞬間に鉄同士がくっつきます。

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鍛接剤をまぶしたら再び鋼を挟み込み

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接合部が空気に触れないよう密着させます。

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火床に戻して風を送り高温に加熱します。

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鍛接温度になったら、まず軽くたたいて仮付けします。

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接合部の不純物が衝撃によって飛び出します。

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もう一度加熱して鍛造機で完全に接合します。

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三枚が合わさり一枚になりました。

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鏨で切り込みをを入れて

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切っ先を切り落とします。

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切っ先を整えて

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柄の中に入る、茎(なかご)の部分をつくっていきます。

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続いてアゴの部分を広げていきます。

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常温ではなかなか融通の利かない鉄も、熱いうちはとても従順です。


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包丁の形が見えてきましたね。

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引き続き伸ばしていきます。

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冷めたら

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熱してを繰り返す。

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Photography by 200VPhotography by 200V


大体の形になりました。

このあと整形 ⇒ 熱処理 ⇒ 研ぎの工程へと進んでいきます。






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