暮らしの道具を作っています

ものをつくる(その2)  

それでも諦めずにつくり続けていくと失敗は少なくなりますが、その失敗は何十年とやりつづけていればいつかは無くなるのではなく、何割りかは失敗するのだということを言われていました。要は歩留まりを上げていくのだと。

私も失敗の経験はそれなりにありましたのでその時は、わかりますといいましたが、経験が増えるにつれてその言葉の重さに気付かされました。

時間をかけて真剣に作ったものの何割りかは捨てることになるのかもしれないと。


わざわざ時間も材料も沢山使って、失敗したからまた作ればいいと、そんな気持ちではいけないですよね。だからなおさら神経を使うことになります。

これは鍛冶屋に限ってのことではないですが、よくよく考えてみれば当たり前のことなのでしょうね。

まだ私が扱うのは もの ですので、まだ失敗しても作り直すことができますし、少し落ち込んで損失で片付きますが。

本当の意味で失敗の出来ない職業の方は沢山います。
そのような方も含め、様々な人が使う暮らしの道具を作るのですから、出来る限り良いものを作って行きたいと思います。
その他にも製作する上での要点はいいだすときりがない程ありますが、普段刃物作りに馴染みのない方に少しでも知って頂きたいと思い簡略して書いてみました。

近頃流通されている刃物は、機械で作られた大量生産品がほとんどですが、手作業で生身の人間が作ったものには何かしら機械生産のものとは違うメッセージが宿ると信じています。


最近刃物を用いた事件が多いことが影響してなのか、稀に並んでいる包丁をみた方が怖いとか、そういうの(刃物)私駄目なんですなどの言葉を耳にしますが(先端恐怖症かもしれないですが)刃物が勝手に飛んで行って人に刺さるわけではもちろんありません。
生きている人間ならばみんな食事をします。ご飯を作るには包丁を使いますよね。レトルトのビニール袋を切るならばハサミでも用は足りますが、やはりちゃんとした食事は、ちゃんとした人間をつくるために必要なのだと思います。

また私はほとんどの場合、作り手と使い手が向き合った対面で販売をしていますので、まさか今から事件を起こそうと企んでいる人がわざわざ手作りのものを買うなどとは考え難いと思います。


刃物は使いかたを間違えなければとても便利な暮らしの道具なのです。



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