暮らしの工芸

  

鉄を、真っ赤に焼いて鍛えるためには、燃料が必要です。
燃料の種類は、ガス、電気、コークス、炭、等があります。
鍛冶に使うその燃料を、以前はコークスをメインに、最後の焼き入れは炭でと併用していましたが、最近は炭だけでなんとかまかなえるように自家製の炭を焼いて使用しています。
まぁ、自家製の炭と言っても、本職の炭焼き職人さんに見られたら、笑われてしまうようなものですが。 どんな炭かと言いますと、ただの消し炭です。消し炭は、木を燃やしておき火になったところで、空気を遮断して炭化させるという、誰にでも出来る簡単な作り方です。ただ木を燃やして消すだけ。
炭釜を使って炭焼き職人さんが作る本格的な炭と、消し炭のどの辺が違うのかと言いますと、私の経験論ですが、まず消し炭は焼きむらが出ます。
やはり燃えている、全体の表面に近い部分は熱が逃げやすいために炭化しずらくなります。
しかし表面上は、あまり火が回らないことを想定して一気に大量の木材を燃やすことで、消した後も余熱で火が回りそこそこの歩留まりで焼くことができ、硬さも出ます。
もう一つは、出来上がった炭の形が原形を留めずにバラバラになる部分が多いです。
これは、冷えるスピードが早いからなのだとおもいますが、バラバラになります。
炭を焼いて販売することが目的ではないので、鍛冶炭としてはかえって炭切りの手間が省けくらいの粒揃いな炭を焼くことができます。
それを目の粗い笊を使って使いやすい大きさの炭をふるいます。
消し炭の利点は、炭窯を作らなくていい。
前焚き(釜の暖気運転)をしなくていい。
火をつけて消すまでの時間が短い。
鍛冶炭だからできるアバウトさ。
鉄を鍛えることが目的ですから今のところはこのような方法で焼いてますが、少しずつ良い方向へ向けて整備して行きたいとおもいます。
炭の原木は、私の仕事を理解して下さる方々に頂いたり、木の伐採のお手伝いに行ったときに頂いたものを使用します。
炭は柔らかく、ふんわりと火が回り、焼きむらが出にくいです。
火の付きも良く、すぐに仕事が初められます。
もちろん、化石燃料でないことも、良いことです。
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