暮らしの工芸

個人がものをつくる  


自由製作をするにあたって

個人が思い立って何かを作ろうとする時、最初は自由製作から始まる。
ある程度いろんなものが作れるようになり少しづつ売れるようになって、なんとかそれを生業とした場合、生活があるので自由製作ではなく同じものを量産して対価を得ることに気をとられるし、実際のところ、そうせざるを得ない。
そうなると、個人がものを手作りする意味は少し薄れるように思えてくる。

同じ物を沢山作る事は、毎回違う物を作る事に比べて、想像しているよりも遥かに効率がいい。

量産することは機械の得意分野だから、高コストの人間が同じものを作る意味は何なのか?
その違いは作る本人にしかわからないようなことではあるが、作りたいものを作ることから始まっているのでジレンマが生じてくる。
作りたいと思った時に、作りたいものを、時間も予算も気にせずにやりたいが、そんなにうまく行くわけもないし、大体ほとんどの場合、そんなのは仕事として成立しない。

ただ、少し時間とお金に余裕がうまれたときには、新しいことを実験するチャンスがやってくる。
そうやって新しいものを作っていく。機能と見た目が良ければ、やがてラインナップに加わり、量産することになるので、また思考の堂々巡り。それは嫌なことではないが。

したがって、仕事として自由製作で、毎回違うものをバリバリと、売れるものを作れるようになるには、ある程度経験が必要で、端からみると楽しんでいるように見えるかもしれないが、いざやってみようとも出来そうで出来ないのが、個人の生業として、作りたいと思ったものを作ることであると思う。










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category: 最近思うこと

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