暮らしの工芸

田んぼの草取り器  


一昨年作った田んぼの草取り器が、現代農業の5月号で紹介されました。



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読者の投稿風ですが...。

使ってみないとわからないと思いますが、すごく使えます。

今年も除草しますよー。





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お礼が大変遅くなりました。
「kitchen to …」ではお買い上げ頂きありがとうございました。
ご使用方法など、もしご不明な点がありましたらご連絡いただければ幸いです。


さて、昨年に引き続き今年も米作り。雑草取りの自家製器具も好調でした。
昨年ひえをがっつり取ったので、今年はほとんどでませんでした。
ただ今年も5月のはじめごろに田植えをしましたが、クラフトフェアの準備で田んぼに時間を割けず、
6月に雑草を取り始めましたが、少し遅くて苦労しました。
植え付けてから3週間後位が雑草取りには最適のようですね。
もう少しで稲刈りです。

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次回の展示は名古屋のAnalogue Lifeさんでの展示になります。
10 /8(土)~16(日) 8日のみ在廊予定です。
近日中に追って告知させて頂きます。



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メールでの受注を一時休止します  


メールからの受注を一時休止させていただくことになりました。
また、再開する際にはお知らせしますので、どうぞよろしくお願い致します。




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2016  


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          本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。







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灯しびとの集いに参加してきました。
沢山の方にお買い上げ頂きありがとうございました!
スタッフの方々にもお礼申し上げます。
とても有意義な2日間を送る事ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご注文をいただきましたものは、順次納品しますので少々お待ち下さい。

関西のおいしいものを沢山食べて、心の栄養補給をして帰ってきました。
我が家では、出張が旅行になりつつあります。





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実りの秋  

秋晴れの中、稲刈りをしました。

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息子もおんぶで初参加。

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今年は実入りが良いようです。

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作った器具で、雑草もしっかり取れていました。



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雑草との闘いは終わった  

田んぼをやっていない方には何の事やら…という話ですが。
6月に試作した稲回りの草取り器は、とてもいい感じに活躍してくれました。
今年は稗がほとんど見当たらない状態です。( 除草剤は数年使っていない田んぼです)
畦回りの草取り機が入らない部分に10本位(もうちょっとあるかな?)
真ん中のあたりに2本くらいでしょうか。耕作面積は家族が食べる分で七畝です。

そのかわり夏場中はけっこう頻繁に、せっせと草取りをしました。
八反取りで縦列のみ2回歩き回り、横方向を自作の草取り器で稲周りをゴシゴシと1回。気になる箇所はたまにピンポイントでとりました。
でも稲回りを四つん這いにならずに除草することができたので、半日でも一日でも連続して稲回りの除草ができて、とても満足でした。
水を止めて収穫も近いです。


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雑草との闘い  


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一昨年から参加し始めた米作り。
一年目は手植えの手刈り。二年目は手植えの機械刈り。なるべく化学肥料は使いたくないと、道路沿いの広葉樹の多い場所へ大きなネットを持ちこみ落ち葉を集め田んぼに撒いた。
三年目の今年は、どちらかが子供を見ていなければならないのと仕事の都合もあり、初心者一人での手植えは無理だと判断。苗を買って田植え機を持っている隣の方にお世話になった。
三年目で少しは板に付いてきたかな?と自分では思っているが、稲の中に紛れ込んだ稗が見分けられないのでそうでもないらしい…。慣れない作業はとても大変である。

人力での作業はそこそこ大変ではあるが、何が一番大変って、雑草を取るのが一番骨が折れる。(まぁ雑草と言っても雑草たちはそんなつもりで産まれた訳ではないのだろうけれども、こちらも死活問題なので...)
除草剤を使えばある程度雑草は生えてこないようだが、除草剤を使わない田んぼは『草取り機』というもので泥の表面をかき混ぜて、稲の生育を妨げる植物を揺すり浮かせて除去する作業を、シーズン中に最低でも2回行うのが望ましいようだ。


田打車(たうちぐるま) オーソドックスなタイプ。
鉄の刃がぐるぐる回り雑草はよく取れるが重量感はある。
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八反取り(はったんどり)シンプルだがとても軽く小回りが利き、よく草が取れる。
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これらの草取り機で、たて方向と、よこ方向へ稲の間を走ると大体の雑草は除去することができる(正条植の場合)
しかし、草取り機の刃にあたる部分以外は雑草が残っており、とくに稲の周りは中腰になって手で泥をすくい取り、雑草を浮かせる作業をしないと年々田んぼは雑草だらけになってしまう。そうなるとさらに大変な試練がまっているのである。すべての稲の周りを手でかき混ぜるわけで、足腰に少々問題を抱える私には深刻な問題であった。


稲のまわりには雑草がびーっしり。これが日に日にズンズン大きくなる。
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バシャバシャと草取り機で泥の表面をかき混ぜると雑草の根が泥から剥がれ水面へ浮いてくる。
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中腰での作業を軽減するため、とりあえず写真左側の三角形のものを作り、稲のまわりの泥ををすくってバシャバシャとやってみた。手で取るよりは断然体への負担は少ないが、稲を傷つけやすいのと、稲まわりを一周するのには形状がそれに適していないため時間がかかる。
そして次に作ったのが写真右側の丸いやつ(ピンぼけ)稲のまわりをデッキブラシでこするように泥の表面をゴシゴシとかき混ぜ、ぐるっと一周して隣の稲へ。△のものより1.5倍くらい早くなった。

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けっこうガシガシいける。改良したらいいなと思う部分もあるが、暫くこのまま使ってみる。
大変な作業に変わりはないが、田んぼで四つん這いになることすらままならなかったので、それを思えば作業がとても楽しいものになって、空を見上げる余裕もできた。

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ほぼ毎日少しずつ、夕方から日が暮れるまでの作業は地球で生きている瞬間。

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忙しくも必要に迫られものをつくるのはかなり大変だが、いざ作ってみて作業が楽になると道具の真髄とは言い過ぎかもしれないが、手でものを作る面白さを垣間見ることができる。
そんな道具を作って、あーでもない、こーでもないと考えてみたりしながらも秋になり冬になり、収穫した米を一年間食べることが出来るとは、労働に見合ったささやかな幸せである。



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鍛冶屋を巡る旅 3「勝秀鍛造所」  

二年ほど前に、知人から「RIVER」というフリーペーパーを頂いた。
高知県の四万十川流域にスポットをあてた雑誌だった。
その号の特集に「勝秀鍛造所」の記事が掲載されていて、いつか訪問してみたいと思っていたが今回の旅でようやく訪ねることができた。

四万十川流域を紹介している雑誌「RIVER」
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高知県の南西部をゆっくりと流れる四万十川。その中流域に十川(とおかわ)という地域がある。商店街から少し奥に入った四万十川のほとりに勝秀鍛造所はあった。
真夏の昼下がりに、お会いできるかどうか分からないがとりあえず伺ってみると、外で涼んでいる方と目が合い、この辺りに鍛冶屋さんはありますかと訪ねたところ、その方が勝秀さんであった。
勝秀鍛造所の二代目、松村幸作さんは、十川に9軒あった最後の鍛冶屋。御年76歳になられるが、いまだ現役で刃物を打つ鍛冶屋である。
自分も一応鍛冶屋の端くれだということを伝えると、急に訪れたのにも関わらず仕事場を見せて下さり、いろんな話を聞かせて下さった。鍛冶屋を継いだ経緯、修行時代の辛さや、家族の学費を稼ぐために鍛冶屋をしばらく休んで出稼ぎに出ていたこと、道具のこと、作品のこと、後継者がいないこと、などなど。


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歴史を感じさせる仕事場と道具たち

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燃料は炭を使っている。高温になる範囲が、ガス炉などに比べると狭く、いっぺんに材料を加熱することができないため、加熱している間に少しの待ち時間がある。その合間に読書を楽しんでいるのが伺えた。
火床のすぐ横に読みかけの本が置いてあった。

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使い込まれた道具を見て、どんな風に使っているのかを想像するのはとても楽しい。

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くじらの形に似た小さめの包丁を作っている途中だった。完成品を見たかったが、あいにく在庫切れだった。残念。


ベルトハンマーの駆動部分。
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グラインダーと砥石
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機械類の動力は、一つのモーターに繋がったシャフトに、滑車がいくつか取り付けられていて、その滑車に掛けられたベルトを伝って回転するための動力が伝わる仕組みになっている。やり方次第では水車の力でも動きそうに思えてくる、このレトロな仕組みに憧れる。

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柄や鞘に使用する槐、桜、山桑、朴などの木を割って乾燥させている。
鉈は刃の部分と、柄や鞘ともにご自身で作られている。

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銘は「土州勝秀」

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猟師が使う剣鉈。仕上がりがとても美しく、持った時のバランスが絶妙で力も入れやすい。
鞘の表面に桜の皮を丁寧に貼られたものもあったが、近年上質な桜の皮が手に入らなくなってしまったようだった。
他にもいろんな種類の鉈を拝見させていただいたが、どれも素晴らしかった。
「仕事を真似する人が居たらそれは嬉しいことだ」とも話されていた。

自分の仕事と比べるのはとても恐縮だが、勝秀さんの仕事の進め方は、自分の仕事と少し似ているなと感じた。
設備も多少の違いはあるが、大筋はほとんど変わらない。
炭で火を熾して鉄を打ち、刃や柄、鞘を自分で作り販売する自己完結型の仕事。
そんな仕事を続けてきた大先輩にお会いできてよかった。
土州勝秀は毎週日曜日に「四万十とおわ道の駅」にて直接販売をされているようです。

今回伺ったのは、高知県の南西部を流れる四万十川に、程近く点在している三軒の鍛冶屋である。
同じ鉄という素材を使用している一括りに言うと鍛冶屋だが、それぞれに違う動機とアプローチで多様なものを生み出している。
なかなか個人でものを作るのが難しい時代だが、組織も個人から生まれたもので、それぞれの個性が生み出すものは、多様な文化に繋がるきっかけでもあると思う。









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鍛冶屋を巡る旅 2「黒鳥鍛造工場」  

今回の旅のきっかけは、高知県の「黒鳥鍛造工場」の梶原照雄さんから頂いた1本の電話がきっかけだった。
「一度来てみないか、何かあるよ」と。ほぼ自己流で四苦八苦している駆け出しの鍛冶屋のことを知って梶原さんは連絡を下さった。連絡を頂いてから、なかなか都合が付かずにだいぶ時が経ってしまったが、見学を申し出ると快く受けて下さった。

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梶原さんは黒鳥鍛造工場の四代目。生活に必要な鉄製の道具のほとんどを作ることができる今では残り少ない野鍛冶である。現在も変わらずに地域の暮らしを支えている。
野鍛冶はもともと、ものづくりが工場にとって変わる以前はどこの地域にもあったもので、近隣の人たちの暮らしを支えていた。
何をするにも人力か、馬や牛の力を借りて生活をしていた時代は、道具の使い勝手が仕事の能率を左右するので、使い手と作り手が共に考え改良を重ね、道具の形は洗練されてきた。野鍛冶の生み出す生活道具、その系譜をしっかりと受け継いでいる最後の世代ではないかと、梶原さんの仕事を見ていて思った。
工業化による大量生産の波に押し寄せられ、地域に密着して人々の暮らしを支えてきた野鍛冶は現在はほとんど残っていない。


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歴史を感じさせるとても古いカタログ。
もともと高知県は林業が盛んで、厚物と言われる、鉈や斧など刃に厚みがある山林道具の注文も多かった。

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仕事場には沢山の工業機械が据えてあるが、オートメーションではなく、どれも手の延長線で扱う機械ばかり。
以前はベルトハンマーが無い時代もあったようだが、少しずつ機械を増やして能率を上げていった。ベルトハンマーは、使いやすいように、かなり改良されている。

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熱源はプロパンガスが主だが、重油や廃油なども切り替えて使用することができる。
自作の火床(炉)は、幅と奥行きがあるので、一度にたくさんの鉄の材料を入れて加熱することができる。
温度もわりと一定に保つことができるので、とても効率が良い。

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この中にいろんな道具の材料が入っている。
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この日は、一度に平鍬、鉈、包丁の製作工程を見せて頂いた。

平鍬の火造り
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片刃鉈の鋼付け
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鍛接
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鉈の形が見えてきた。
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包丁
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火造りの終えた平鍬。このあと柄の入る櫃(ひつ)の部分が付く。
平鍬は(平鍬に限ったことではないが)ただの平面の板ではなく、櫃の付く部分と、土を切る刃の両耳の部分は厚めに仕上げてある。(角は摩耗しやすく、丸まると切れず使いにくくなるために厚くしてある)
鋼は中央付近まで入っているが境目がわかるだろうか。ただの一枚の鉄板ではなく、硬い鋼が付いている。
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完成した鍬の表面はほとんど削られておらず、ハンマーでたたいて形作ったことが見て取れる。
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平鍬と鉈は鋼を鍛接し、包丁と鎌は利器材を使っている。
(鍛接とは、鋼と鉄を高温で叩いて接合する方法で、少し手間のかかる昔ながらの方法。
利器材とは、それを省略したあらかじめ鋼と鉄が合わさった状態の材料)
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2日目は、鎌の製作を三種類を見学させて頂いた。
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小学生の時から相鎚を打っていた鍛冶歴60年の梶原さんは御年70歳。
火造りが始まると、まるでマラソンランナーのように全く休憩をとらずに次々と鉄を打ち伸ばしてゆく。
そしてハンマーでたたいて形作った品物は、それぞれがピタリと重ね合わさる。
アウトラインを削らなくてもいいようなこの精度は、どれ程の鎌を作れば到達できるのか。
熟練した技術には無駄がなく、普通にやっているようだが、実はそんなに簡単なことではない。
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鎌の製作工程。左から順に鎌の形に変わって行く。
写真、真ん中の状態は少しきつく屈ませてある。そこから内側の刃の部分をたたいて刃を打ち出すため、内側が薄くなって距離が伸び、きつく屈ませた角度が戻ってちょうどいい角度に仕上がる。まったく無駄が無い。
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火造りの実際や、使っている材料の種類や大きさ、熱処理、金属顕微鏡による組織の状態の変化、研ぎ、設備のこと、土地の歴史、仕事に対する姿勢など。沢山のことを惜しげもなく教えて下さいました。
梶原さんは「同じようにしろということではないよ、参考にしなよ」と言う。
そう、鍛冶屋に限ったことではない。みんなそれぞれの状況で工夫しながら生活の糧を得ている。
その時代や状況に合わせて、自分の力で工夫してきた人の言葉には思い遣りがあった。



黒鳥鍛造工場さんでは、店頭にてお買い求めることができます。

黒鳥鍛造工場
高知県高岡郡四万十町本堂430
Tel 0880-24-0291







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鍛冶屋を巡る旅 1「工房くろがね」  

原点はここからだった。
高知県にある四万十川。そのほとりで現代ではほとんど失われてしまった古代の製鉄方法「たたら製鉄」という技法で鉄を作っている「工房くろがね」のことを、とある雑誌の記事で知り、訪れたのが今の仕事の始まりだった。
初めて訪れた清流は大自然そのもので、人工物のほとんど無い昔からの変わらぬ風景なのだろうと思った。

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奥に見えるのは沈下橋。
大水の時には川底に沈みじっと耐えている。

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鉄を扱う「鍛冶屋」という仕事は、僕らの世代では「鉄工所」となり、近所に鍛冶屋があったという人はほとんどいない。
僕自身「鍛冶屋」という職業があることを知ったのは20代後半になってからのことだった。
たまたま書店で見つけた「鍛冶屋の教え」という本が目について読んだのがきっかけで、その頃に工房くろがねのことを知り、いても立ってもいられなくなり高知を訪れた。
そして、工房くろがねを立ち上げた、故 岡田光紀さんに出会い話を聞くうちに「たたら」のことや「鍛冶」という仕事、そして「鉄」という素材にさらに興味が沸き、魅了されていった。

工房くろがねでおこなっている たたら製鉄(踏鞴製鉄) とは、燃料の木炭で砂鉄を溶かして還元し、鉄の塊(玉鋼)を得る初期の製鉄方法。それとともに、玉鋼を熱して鍛錬し自由に形を変える鍛造もおこなっている。
鍛冶は工業の原点であるため、機械的なカチッとしたイメージを持たれている方も多いと思うが、工房くろがねには近くで採れた粘土を使用して作った火床(加熱用の炉)があり、鉄を作る原料は海岸で集めた砂鉄や、松の木を焼いた炭。これらを燃やして鉄をつくっている。
また工房は大自然の中にあるので工業という感じでは全くなく、まわりの自然によく溶け込んでいる。


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たたら製鉄の炉。
小型で移動もできる炉は「野だたら」と呼ばれる。
右の筒が左の筒(炉)の上に乗り、炉の筒の中で炭を燃やして下部から空気を送り込み、炉の上部から交互に砂鉄→炭→砂鉄→炭と落とし入れることによって、融けた砂鉄が底に溜まり塊へと成長していく。


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砂鉄と木炭からできた玉鋼。

玉鋼は、現代では刀の原料として知られているが、以前は様々な道具の材料として使用されていた。
「鉄」という金属は、現代では工業が発達して簡単に手に入るようになり、また扱いやすいので、どこにでも溢れかえっている。むしろ錆びるからと嫌厭される程にまでなってしまったが、古代ではとても貴重な金属だったようだ。
日本では縄文時代末期から弥生時代に、大陸から青銅器と共に鉄器が同時に入って来たとされる。
石器と違い熱加工が可能な金属の中で、特に鉄(鋼)は青銅器などには無い高温から急冷することで硬くなる特性を持っていて、道具を作ることに特化した金属と知り、さまざまな道具が作られた。丈夫で貴重な鉄で作られた道具は、大事に形が無くなるまで使い倒された。故に古い鉄製の道具が残っていないのだとされる。使える部分はリサイクルされ、それ以外は錆び朽ちはて大地へ帰ってゆく。
現代の鉄は、組織が均一で扱いやすく供給も安定しているが、均一である以上、すこし面白みに欠ける。
古代の方法で作られた鉄は、手間がかかる分、作られる過程の履歴がそれぞれに違った表情で鉄の表面に表れる。その奥行きと細やかな美しさが人々を魅了して、貴重な鉄は現代よりも大事に扱われていたのだろうと思う。


現在は、岡田さんの遺志を引き継ぎ、後任の、林 信哉さんが工房を引き継いでいる。
数年ぶりに伺った日は、林さんもまた、自ら海岸で集めた砂鉄で鉄を作り、その鉄で製品を作っていた。



工房くろがねでは、たたら製鉄や鍛造体験もおこなっています。

たたら製鉄 古式鍛造工房くろがね
〒787-1324
高知県四万十市西土佐
口屋内天王山944





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今年も一年ありがとうございました。  

くじらぐもさんでの展示が終わりました。

お買い上げ頂いた皆様、遠方から足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
また、くじらぐもスタッフの皆様、ゆったりとした楽しい時間をありがとうございました。
空気の澄んだ12月のくじらぐも、良い思い出になりそうです。


さてさて、
展示も終わり、あっという間に年末になってしまいました。一年間ほんとあっという間ですね。


今年は包丁の事をよく考えていて、夢にもよく出てきました。(うなされる事もしばしば...)
包丁という、毎日家庭で使う道具を作らせて頂けることは、とても嬉しく、有り難いと改めて感じることが多々ありました。

少しづつ新しいものに挑戦しつつも、今あるものをより良くなるように、
また来年も少しづつ前進して行ければなぁと思っています。



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今年も沢山の方にご支援をして頂き、ありがとうございました。

来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。















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栗炭レポート  

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先日、友人が近所で栗の木を切ったので、炭窯で焼いてみたんだけど使ってみないかと栗炭を持ってきてくれました。

栗の原木もあって、柄に使えそうです。炭と原木のおすそわけ。

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栗炭は、一般家庭では使われない?炭ですが、鍛冶炭としては良いらしく、今回栗炭のみ一種類で使うのは初めての試みです。

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鍛冶で炭を使うには燃え方にムラがなくなるように、ある程度大きさを揃えて鉈でコンコンと切っていきます。

ここのところ、野焼きによる炭焼きばかりしていて、主に使う炭は一般的に「消し炭」と呼ばれる、ほとんど屑のような炭を使っているので、ちゃんと窯で焼いた炭なんて勿体無いような気分です。

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こんな感じで、ひたすら切っていきます。全身炭の粉だらけで酷いことになります。(特に夏場は汗かきますから大変)

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切った炭は笊でふるって、屑炭と鍛冶炭により分けます。

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ふるった後はこんな感じ。袋3つ半だったものが詰まって2つ半に、あとは燃料にならない屑炭ですが、畑に撒いたりすることで無駄がありませんね。

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そして、栗炭を使って火造りしてみました。

はじめ火を熾すときに火が付きにくく、なかなか燃え広がっていかないような感じでしたが、火床(炉)全体に火が廻ると全然気にならなくなりました。

ちょっと癖のある炭で燃えにくく、鞴(ふいご)の送風を止めると燃え方が止まり、立ち消えするような感じです。なので鍛冶ではない一般的な炭としての使い方だと使いにくいかなーと思います。
ただ鍛冶で使う炭としてはなかなか都合がいいです。
鉄を打つには火床に入れて加熱し、赤くなったら火床から出して打つわけですが、打っている間は燃えてほしくないんですよね、炭が勿体無いから。

この風を送らないとなかなか燃えてくれないという栗炭の性質が、鞴を使う鍛冶にはすごく合っています。
そして仕事が終わったときに火床に炭が残ってて普段燃え尽きてしまうのですが、立ち消えして、次回また使えるところが有難い。
火持ちもかなり良いように感じました。(普段が消し炭なので、しっかり窯で焼いた炭全般にいえることなのかもしれないですが。)

というわけで、栗炭は鍛冶炭としてかなり使いやすいと思いました。




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今年もありがとうございました。  

今日で今年も終わり。年齢と共に時が過ぎるスピードは加速しているように感じる。
今年やりたかったことは結局半分くらいしか出来なかったけれど、予想外の方向にかなりの進展があったと思う。

一人で進める仕事のスピードを、のっている状態で保つのはなかなか難しく、すごく波がある。
いろいろと欲張って新しい仕事の話があると可能性を試してみるが、そのたびに作るものに対していい加減には向き合えないので、頭の中を切り替えて集中できるようになるまでに時間がかかる。全て同じ鉄という素材を基本に使っているのだが、料理に和食、洋食、中華などがあるように、同じ枠の中でも少しづつ違う。ここの切り替えをスムーズにするには経験を積んで行くしかないようだ。しんどいけど面白い。
そんなことを考えつつも、今年も多くの方にお世話になってまた新しい年を迎えることができそうだ。

応援して下さった方々、お買い上げ頂いた方々、有り難うございました。
また来年も宜しくお願いいたします。




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blogのこと  

今日でブログを始めて一年。
一年前、ブログを書く必要性を感じて何となく手探りで、よくわからないままスタートしてしまったこのブログ。
とりあえず始めてしまってから色々と気付いて、そこから学ぶことが多い。とても自分のことを象徴していると思う。
計画性が無いのは解っているが、タイミングも大事である。
何かに集中していて写真を取るのをいつも忘れ、後悔することは今でも続いている。
ネット上に自分の言葉を書くのは少し怖いことでもある。しかも仕事に直結しているblogなので良くも悪くも仕事に影響を及ぼすだろう。
しかし、なるべく自然体で続けていきたいと思う。
殆んど我流で鍛冶を続けている馬鹿の奮闘ぶりを見て、何かを感じて頂ければ本位である。
広い世の中に、自分のような変わり者がいても大したことではない。宇宙の塵が一瞬存在したにすぎない。
それでも自分は前向きであると思う。
こんなblogでも、たまに覗いてくれる人がいる。
これからも挑戦していくつもりである。

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タンニンとアンモニア  

栗の木がアンモニアで染まると聞いたので試してみました。

木の中に含まれるタンニンがアンモニアと反応して発色するようです。

栗の木とアンモニアの入った器を同じ箱の中に入れて、箱の中をアンモニアの気体で充満させる。

1日置いたらかなり栗っぽさがでてました。

時間の経過とともに色が濃くなるのでいろんな表情が楽しめそうです。


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右が無垢で、左が反応したもの。

いいこと聞いた。









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どなたか存じませんが、拍手ボタンを押して頂いてありがとうございます。

とても励みになります。

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材木救出  

先日、木材のことでとてもお世話になっていて、古くからの友人であるEさんに、良い山桜があるから取りに行こうと言われ、山へ取りに行ってきました。

当日の朝、何がなんだかよくわからないまま4tユニック(クレーン付のトラック)に乗り込み運転、ぎりぎりの道幅の山道を切り替えし切り返し登っていきました。
現場の横の路面は凍結していて、もう一台のノーマルタイヤのトラックは坂の途中で止まってしまいブレーキを踏んでもずるずると後ずさり。横はガードレールの無い崖で、路面の勾配で崖に吸い寄せられそうになりましたが、さすが雪道に慣れているEさん。なんとかトラックを設置してクレーンを使い、道路下の斜面から原木を引き上げました。

この山桜は、獣害用のネット(いのししや鹿などが人間の生活圏に入りこまないように張り巡らす柵)を張る際の支障木で、切られることになったそうです。(ちゃんと伐採した業者には許可を得ています)

持ち帰って乾燥を促すために玉切って、縦にある程度割っていきます。
そのまま数ヶ月雨ざらしにして、ひびの入った部分と白太の部分を切り落とし、また乾燥させます。
それを繰り返し、実際に材木として使える部分は役3分の1位だそうで、乾燥に約1年から1年半ほどかかります。木を扱うのってほんと大変で難しい。生き物ですからね。

この山桜はいつの日か刃物の柄や鞘に姿を変え、道具として生まれ変わります。
木もよろこんでいることでしょう。




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支援して頂きました。  

日本鍛冶紀行でお馴染の、ライターの かくまつとむ さんと、写真家の 大橋弘さんに昨年の12月に取材をして頂きました。
取材というよりも応援して頂いたと言うほうが正しいですね。

日本鍛冶紀行と鍛冶屋の教えは長年愛読し、鍛冶という仕事がどのようなものなのかを知ったのもこの本に出会ってからでした。何度読み返しても新しい発見がある奥の深いものです。
手仕事や暮らしに用いる道具、日本の古き良き暮らしにヒントを得たい方など、興味がある方には一読されることを強くお勧めします。
鍛冶屋の教えは絶版になってしまったと聞き残念です。

支援して頂いた内容は、ナイフマガジン 2012年2月号に掲載して頂きました。

感謝します。

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総重量何Kgかな?  






話しはちょっと遡りますが、お盆に神奈川県のKさんと、大阪のTさんが遠くから来て下さいました。遠いところを有難うございました。

お二人は、全国の鍛冶屋さん巡りをしているそうで、Kさんとは以前お会いして面識がありましたが、Tさんとは初対面でした。

写真はTさんです。
すごいバイクですよね。
なかなか見れない光景だと思い撮らせていただきました。

99%野宿されているそうで、バイクはアメリカで買って、大陸を横断したそうです。

ハンドルの前に乗っかっている、水色のポリバケツがいい味だしてました。


転ばぬよう気をつけて。


鞘の製作もうしばらくお待ちを。

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